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イタリアのレーシングスクール

イタリアのレーシングスクール

IMAG00071998年4月に入りレーシングスクールに入校し、フォーミュラ・フォードに乗ることになりました。ずっとコンタクトを取ってきたイタリアの名門「ヘンリー・モロー・レーシングスクール」に入学したのですが、まずは初めて乗るフォーミュラ・フォードに慣れること、そしてレース参戦するための準備を進めていくことになりました。

このレーシングスクールは1981年からある名門で、多くのドライバーを輩出してきました。もちろん多くのF1ドライバーなども輩出してきました。校長先生は非常に優しいユーモアのあるお爺ちゃん先生で、とにかく元気で陽気な人でした。ちなみにフォーミュラ・フォードとは、ウィング(羽)の付いていないフォードエンジンを積んだフォーミュラカーです。

フォーミュラ・フォードは海外ではレース入門カテゴリーとして有名で、過去にはアイルトン・セナなどもこのカテゴリーを経てステップアップしていきました。このレーシングスクールでは、以前に通っていたフランスのレーシングスクールと同じ様な練習を行いました。例えば、コーナリングやヒール&トゥなどなどです。

フォーミュラ・フォード

IMAG0015フォーミュラ・フォードはウィング(羽)がないので、リアが不安定で結構滑ります。前後にウィング(羽)があるレーシングカーですと、車を下に押し付ける力が働くのでコーナーでも非常に安定したスピードで走行することができます。このクルマを下(路面)に押し付ける力を「ダウンフォース」と呼んでいます。

なぜ、このようにウィングの無いレーシングカーがエントリーカテゴリーになるのかといえば、ダウンフォースの無い不安定な車をコントロールすることで、車を上手に操れるようにするためです。それと、ウィング無しの車の方が安価だからです。

このように、車の特性を理解しながら色々なことを学んでいきました。そして、車を上手くコントロールできるように練習をしていきました。やはり、滑りやすい車、不安定な車をコントロールすることは、初心者にとっては非常に勉強になることばかりなのです。

コミュニケーションの重要性

Yaso2-300x207レーシングカーに乗る以外では、やはり大事なのがコミュニケーションです。海外においては、主張をすることが非常に大事になります。自分が何をすれば良いのか、どうしたいのかなど、コミュニケーションをとることが必要になります。

これらをイタリア語でやりとりしなければいけません。私は日常会話ぐらいのイタリア語は話せたのですが、レース関係となると専門用語が必要となるので理解できない言葉が多くありました。それでも、校長先生やインストラクターは親切に理解できるまで丁寧に教えてくれました。やはり私が真剣にやれば、相手も同じように真剣にやってくれます。

もちろんずっと真剣にやっていては疲れてしまうので、彼らは遊ぶところはとことん遊ぶ、そんなメリハリがしっかりと出来ています。そんなところが私は大好きでした。私は今でもこのような生き方を参考にしています。

レーシングスクールでは「クルマの限界を知れ」ということで、「スピンをもっとしろ」と言われました。しかも「クラッシュしてもいいから!」ということでした。こういう教え方って出来るようでなかなか出来ないなと思いました。これは、レーシングスクール中はクラッシュ保険というものがかかっているからというのもあります。

そんなこんなでレーシングスクールも卒業し、卒業証書ももらい、いよいよレース参戦への準備に入りました。私が参戦したのは、ヘンリー・モロー・レーシングスクール主催の「フォーミュラ・フォード・イタリアシリーズ」です。このシリーズは、年間10戦でイタリア各地を転戦します。イタリアには多くのサーキットがあり、中にはF1を開催しているサーキットもありました。

この時は本当に全てが初体験でワクワクドキドキといった感じでした。レーシングカーに乗るのも、普段の生活も全てが刺激的でした。今思えばとんでもないようなことをやっていたなと思いますし、若かったなと思います。その当時は不安よりも期待の方が大きかったです。ただただ前に進んでいくといった感じでした。若い頃というのは、本当に恐いものなしですね。

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